テントウムシの夏休み(夏眠)

東京では、7月に入るとアブラムシが減って来ます。 だいたい27度を過ぎるころが目安です。 従って、北海道では夏にもアブラムシがいます。 食べ物が少なくなるこの季節は、テントウムシは「夏眠」といって 落ち葉の下の涼しい所で眠ってしまいます。 テン…

テントウムシの冬休み(越冬)

これからの寒い季節、テントウムシは越冬の準備に入ります。 11月の初めごろになると、テントウムシたちは空高く飛んで 周囲に緑の多い、白い建物の近くに集まります。 おそらく自然界では、枯れた大きな木や岩などが、太陽の光に反射して 白く見えるから…

テントウムシはどれくらいアブラムシを食べるのか?

アブラムシは、4月はモミジ、バラ、クロマツ、クローバー、ハルジオン。 5月はヤナギ、ムクゲ。夏はヨモギ、セイタカアワダチソウ。9月は、クリ、ヨモギなどについています。 テントウムシの幼虫は、アブラムシを一日で20匹くらい、成虫では、100匹…

農薬を使わない害虫駆除(アブラムシ編-その2)

昨日に続き、アブラムシ駆除のポイントです。3.アブラムシは反射光を嫌うので、株元に光を反射するポリエチレンフィルムや、アルミ箔などを 敷いておきます。4.アブラムシの数が少ない場合は、指先にガムテープなどを巻いて、アブラムシをくっつけて 取…

農薬を使わない害虫駆除(アブラムシ編-その1)

アブラムシの駆除について、農薬を使わない方法をいくつか伝授致します。1.牛乳や粉石けんをアブラムシに直接噴霧して、窒息させる。 粉せっけんは、水1リットル当たり、10グラムが目安です。 よく晴れた日に行います。2.アブラムシは黄色に誘引されるの…

消毒薬の作り方

農薬には毒物と劇薬がありますが、毒薬の方が毒性が強いのが、一般的です。 次に消毒薬の作り方です。 例えばダイセン500倍、スミチオン1000倍の混合液という場合は それぞれの濃度に薄めた農薬を混ぜ合わせるのではありません。 この混合液を、例えば10リッ…

オールラウンドの消毒剤は、どういう組み合わせがベストか?

病害虫の名前をいちいち調べての薬剤散布は大変です。 また、発生がひどくなってからでは、薬の効果も期待薄です。 いったいどうすれば、いいのでしょうか?そんな時は、広い範囲に効果のあるダイセン500倍、スミチオン1000倍の混合液が有効です。この混合液…

害虫の被害は二通りある

害虫の被害には、大きく分けて2通りあります。 一つは、チャドクガやハマキムシのように葉や茎を食べるもので、これはすぐに見つけられます。 もう一つは、ダニ、アブラムシのように葉や茎に針のようなもの(吸収口)を差し込んで汁液を吸うものです。 こち…

病害虫は環境不良が原因

植物の病害は、病原菌によるものと、その他の生理障害によって起こるもの この二つに分かれます。 病原菌は農薬による防除が効果的ですが、その他、剪定によって風通しを良くしたり 病気の葉や、その落ち葉などを、ただちに処分することも大切です。 病気の…

害虫と台風

今年の秋は、チャドクガが大発生しましたが、あわてふためいて対応に追われている隙に、台風17号がやってきて 強風の影響で、毛虫はもちろんのこと、細い枝ごと風で吹き飛んでしまいました。 中には倒木などの被害もありましたが。 昨年秋は、桜の木に害虫…

消毒のタイミング(その2)

先日、お客様より、このようなお叱りを頂戴しました。 新規のお客様で、7月の中旬ごろに植木の剪定をご用命頂いたのですが その際に消毒のご依頼もありました。 ちょうど梅雨の末期で天候が非常に怪しく、雲のキレ間をみて急いで消毒を実施しました。 その…

消毒のタイミング(その1)

葉への浸透移行性の殺虫剤ですが、根元に播くタイミングが大事です。 害虫の発生する1,2か月前から播き始めます。 チャドクガの場合は、5月から6月に第1回目の発生がありますから、3月ぐらいから散布を開始します。また、秋の9月ごろに、第二回目の…

有効な、チャドクガ対策について

チャドクガは、厄介な事に年2回発生しますので、今年の秋に被害にあった場合はほぼ間違いなく、来春も同じ状態になると考えられます。 特に夜間、街灯の光が差し込む場所においては、発生確率はかなり高く、何分外部から飛んでくるものですから、避けように…

都会でのチャドクガ発生、そのメカニズム(その2)

弊社では、大型マンションや、URの団地などで、数多くの植物管理工事を手掛けておりますが 「チャドクガ」が発生する場所は、決まって外周やエントランス付近に集中します。 この理由は、その付近に夜間の照明が集中して設置されているからです。 蛾は、こ…

都会でのチャドクガ発生、そのメカニズム(その1)

里山などを散策していると、ツバキの木などは、普通に良くありますが 何故でしょうか・・? それほど、チャドクガが大発生しているのは見かけませんね。 もちろん野鳥や天敵類に補食されてしまうのも理由の一つでしょうが。そこには、自然界とは離れた、都会…

チャドクガ大発生

ここ数日だいぶ涼しくなりましたが 今年は猛暑で、チャドクガの幼虫が大発生しましたね。 チャドクガは、ツバキだけでなく、シャラやヒメシャラにも付きますよ。葉の裏にびっしり・・で、見かけたら、要注意です! 殺虫剤で、直接退治するのも良いのですが …